トピックス

2022.04.07
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開園30周年のご挨拶
開園30周年のご挨拶
 奈良ニッセイエデンの園は、令和4年4月7日に開園30周年を迎えることができました。これもひとえにご入居者の皆様、ご家族様、そして地域の皆様方に支えられたおかげと感謝いたしております。またこの30年間、職員として勤めてくれたこれまでのスタッフ全員に感謝を申し上げます。
 
 当園が開園する平成4年の前年、平成3年にいわゆる「バブル崩壊」が起こり、長く続いた好景気が終わりを告げ、日本経済は長期の経済停滞に陥りました。先の見通しがつかない中、支出を控える傾向が顕著となり、当園もその影響を受け、開園時の入居率は65.2%と厳しいスタートとなりました。しかし、園の評判が上がっていったことにより申し込みが増え始め、徐々に入居率は向上し2年後の平成6年には90%を超え、平成11年には97.4%とほぼ満室の状況となりました。その後、平成20年のリーマンショックなどの影響もありましたが、入居率90%を下回ることなく、現在ではほぼ100%の状況を継続し、皆様に安心していただける安定した経営ができております。
 また、この30年の間、日本に数多くの災害が襲いました。平成23年の東日本大震災も記憶に新しいところですが、ここ奈良県でも平成7年の阪神淡路大震災や平成30年の台風21号等様々な自然災害を受けました。しかし、入居者・職員が一丸となり一つ一つの苦難を乗り越えてまいりました。そして、現在は新型コロナウイルスという未知のウイルスとの戦いの真っ最中です。ですが、今回もご入居者の皆様が施設内にウイルスを持ち込まない、感染を広げないという思い、一人ひとりが全入居者のために行動するという気持ちで生活していただけたことにより、ここまで大きな感染拡大もなく来ることができました。このように、他の入居者のことを思って生活するという考えは30年間という歴史の中で培われ、自然と施設内で生まれた奈良ニッセイエデンの園の素晴らしい「文化」ではないかと思います。
 
 開園以来、『私たちは、ひとりひとりを尊重し、「健康」・「生きがい」・「安心」を支援し続けます』という施設理念のもと、園の運営をしてまいりました。これからもこの気持ちを忘れることなく、さらなる発展をしながらこの先の10年、20年に進んでまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

奈良ニッセイエデンの園 総園長 村井 康隆

~村井総園長の特別インタビューはこちら~