お知らせ

2022.04.14
お知らせ
新園長挨拶
〜見えにくいけれども大事なことを大切に〜


 この度、松戸ニッセイエデンの園の総園長に就任いたしました臼井健太です。
コロナ禍の今、総園長という大任を拝することとなり、身の引き締まる思いです。

~私たちは一人ひとりを尊重し「ここを選んでよかった」と思っていただけるような施設づくりを目指します~
 
 これは、松戸ニッセイエデンの園の施設理念です。有料老人ホームという、ご入居者の皆さまの終の住処の運営を預かる身として、これから、この理念を真摯に追求してまいります。そのために、私は「見えにくいもの」を大切にしていきたいと考えております。

 有料老人ホームでご提供する重要なサービスの一つが、「介護サービス」です。
介護サービスは、要介護者にとって日常生活を大きく左右するサービスですが、当事者になってみないとサービスの良し悪しはわかりません。また、要介護の状態は人生で初めてそのような状態になるわけですから、過去の経験から判断するにも難しさがあります。介護サービスは、大事な事柄であるのに「見えにくい」サービスと言えると思います。
 また、有料老人ホームにとって、ご入居者の「安全」を守ることも非常に重要な事柄となります。特に昨今のコロナ禍で、我々職員は日々コロナ対策に注力しておりますが、他にも、いつ起こるともわからない災害にもしっかり備えることが必要です。しかし、災害時の対応も、実際に被災してみて初めてわかることなので、平常時にはなかなか「見えにくい」事柄です。
 介護サービスや安全を提供すること以外にも、医療や食事サービスの質、ご入居者への接遇など、見えにくいけれども大事なことは数多くあります。そのような「見えにくいけれども大事なこと」こそ、親身になって提供していきたい、常にご入居者の視点に立って良いものを提供していきたいと、総園長就任にあたり決意を新たにしております。

 私は学生時代から介護事業に興味があり、聖隷福祉事業団に就職した時に有料老人ホームへの配属を希望し、宝塚エデンの園に介護職として配属になりました。そこで、先輩職員から、要介護者の日常を支え、尊厳や安全を守ることがいかに大切か、そして、我々職員はより高い質でそれらのサービスを提供する義務がある、ということを教わりました。
 また、就職した年は阪神淡路大震災が起き、当時神戸に住んでいた私も配属先の宝塚エデンの園も被災しました。復旧活動の中、ご入居者と介護に懸命に向き合ったことを、今でも鮮明に覚えております。宝塚エデンの園での経験が、私の仕事をする上での原点となっているのです。常に原点に立ち返り、総園長の職務に、丁寧に、誠実に取り組んでまいりたいと思います。

 2022年3月1日、松戸ニッセイエデンの園は開園25周年を迎えました。当園は、ご入居者の皆さまと職員とが四半世紀に渡り築き上げてきた、堂々たる大樹のような施設です。幹がしっかりした伝統ある施設だからでしょうか、新規ご入居者、新入職員を新たな仲間として心から歓迎してくれる風土があると感じます。このような、施設の気風や雰囲気も、「見えにくいけれども大事なもの」として大切にしてまいります。
 これからも、ご入居者の皆さまに当園を選んで良かったと思っていただくために、私のつたない経験が少しでもお役に立てるよう努力してまいる所存です。どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

総園長 臼井 健太